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【遅く起きた土曜日には】クロワッサン・オ・ザマンドというご褒美|ごちそう便り vol.18

【遅く起きた土曜日には】クロワッサン・オ・ザマンドというご褒美|ごちそう便り vol.18

朝というより、もう昼。
慌ただしい一週間を終えて、今日は目覚まし時計にも触れずに眠りたいだけ眠った。
ようやく体を起こして、カーテンの隙間から差し込む光に、「ああ、週末だ」と実感する。

コーヒーを淹れ、冷凍庫からクロワッサン・オ・ザマンドを取り出して、トースターに。
ほんのりバターが香り、表面のアーモンドクリームがカリッと焼き上がる。
温めている間のあの期待感。音のない時間に満ちる、あの香り。

いつもはプレーンのクロワッサンばかり選ぶけれど、
土曜日の今日は、すこし贅沢な甘さを楽しみたい。
仕事のことも、家事のことも、いったん忘れて、
自分だけの甘やかし時間。

「週末くらい、いいよね」
そんなひとことを誰かに言い訳するように、でもちょっと誇らしく食べるクロワッサン・オ・ザマンド。
自分のために整えた静かな朝の食卓は、心の余白を取り戻してくれる。

たとえば、そんな土曜日もまた、ごちそう。

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